連日降り続いた雨も漸く弱まりました。7月末、例年ですと夏季休暇の始まりに心を踊らせる時期ですが、今年ばかりは楽しみにしていた旅行も中止となり、手持ち無沙汰の日々の訪れに戸惑うばかりです。
例年、夏季休暇の前に卒論生は自身の論文の進捗を中間提出として書き上げます。こちらに関しては、今年も欠かすわけにはいきません。
例年と異なり実地調査どころか図書館での文献調査ですら容易には進まない状況ではありますが、卒論生たちは無事に中間提出を完成させたようです。指導を担当する身としても彼らの努力には頭が下がる思いです。
9月に夏季休暇が終わると、秋の最終発表はもう目の前です。このような状況ではありますが、なんとか卒論生にはこの夏の時間を有意義に活用してほしいと願っています。
いっぽう、私たちの一つ先輩の代、修士2年生はやはり修士論文に取り組まれています。こちらも夏季休暇前の中間提出に向けて追い込みをかける時期のようです。
ひきかえに筆者を含め修士1年生は、建築史研究室名物の古文書読解「プレ文献ゼミ」での発表を終え、まずはひと段落と胸を撫で下ろしている状態です。
あまり気を抜きすぎるのもよくないのでしょうが、ここ数ヶ月は慣れないオンラインでの授業やゼミ、製図講義のアシスタントなどに追われ家に居ながらにして疲れ果てる日々が続いていたので、肩の力を抜いて過ごせる時間の有り難さを痛感しています。
この夏は遠出は難しいですが、学生の本分が勉学にあることを思い出し、来年度の論文執筆に向けて書を紐解き知識を蓄える期間としたいところです。
みなさまもどうぞ、お身体にお気をつけて夏をお過ごしください。
(文責 M1原田)