肌寒さを感じる季節が近づいてきました。
特に大きなイベントがあったわけではありませんが、最近の研究室の様子をお届けします。
・卒論発表が近づいています
卒業論文の発表があと2週間ほどに迫ってきました。
研究室では、ゼミの時間以外にも先輩に指導を仰ぐ卒論生の姿がよく見られます。
筆者も一年前の自分を思い出して、時間の経過の速さや卒論生の成長ぶりを感慨深く感じます。
卒論は、自分が本当にやりたい研究を突き詰め、そのために周りに頼り、没頭できる唯一の機会ではないかと思います。
その分きついと感じる場面もあるかとは思いますが、振り返った時に自分の頑張りを誇りに思えるような、それぞれにとってのかけがえのない経験になってほしいと願うばかりです。
・文献ゼミも佳境です
7月から始まった文献ゼミも、後半に入りました。
今年度の文献ゼミは、ここ数年の流れをくみ、中川武先生の「木割の研究」の読解に取り組んでいます。
(参考→5月報 プレ文献ゼミについて - 早稲田大学建築史研究室 月報)
プレ文献ゼミの時と変わらず、発表を控えた学生は研究室に入り浸り、徹夜で発表準備をしていることもあります。
変わった点といえば、M1とM2が協力して議論を進め、時には助手や博士の方も巻き込んでいるところでしょうか。
今日も、この記事を書いている筆者の右側では同期二人と助手の髙田さんが熱心に話し合いをしており、左側では昨日発表を終えたばかりの別の同期が椅子を並べて爆睡しています。
普段の専門に関係なく、皆で一つの書籍を時間かけて読み込むのは滅多にない経験です。
難解な文章や木割書の表現に苦しみながらではありますが、この文献だから感じられる楽しさを存分に味わいたいと思います。
(同期の照屋くんが描いてくれた深夜の研究室の様子です)
・唐突なお茶会
先月の終わり、唐突に研究室でお茶会が始まりました。
そのきっかけは、夏休み中の日本建築学会大会にかこつけた京都観光にて、桂離宮を訪れたことでした。
月を見たい、お茶会をしたいという思いにかられ、ちょうど中秋の名月が近づいていたこともあり、M1の数人がお抹茶とお茶菓子を用意してくれました。
小岩先生(表千家)とM1の山﨑さん(遠州流)が、それぞれのお点前を披露して、お茶を振る舞ってくださいました。
いただき方のマナーも教わりながら、みんなでお茶とお菓子を楽しみました。
とはいいつつ、研究室がある方角からは月が見られず、厳密には「お月見」にはなりませんでしたが、、、
伝統文化への興味が強い人が揃う小岩研だからこそ、こういった場面に時々出会えます。
研究室生活の折り返しを迎えたM1として、一つ一つを楽しもうと思います。
(文責:M1笠井)