早稲田大学建築史研究室 月報

早稲田大学建築史研究室の活動報告ブログです。

卒業論文感想報②

前回に引き続き、今回は日本建築史ゼミに所属していたお三方の感想をご紹介いたします。



<日本建築史ゼミ>

 

青木千怜さん

 

 卒業論文執筆にあたりご指導いただきました先生方、先輩方に心より感謝申し上げます。私は金沢市の景観保存条例の制定過程を議事録を通じて分析しました。外側からはうかがえない人々の意図ややり取りの積み重ねを知れたことが、理解を深める契機となったと思います。また、論文を通して自分自身と向き合う時間が増えたことで、興味の方向性や不足している点など、さまざまな気づきを得ることができました。私は自分の意見を人に伝えることが得意ではなかったため、ご迷惑をおかけしたことも多かったかと思います。テーマの決定から完成に至るまで紆余曲折がありましたが、提出を終えた今振り返ると、考え方が大きく変化し、視野も広がり、とても充実した時間であったと感じています。また、試行錯誤を重ねたことで、自分で課題を見つけて解決へと導く力をつけることができたと思います。改めて、支えてくださった皆さまに深く御礼申し上げます。今後は論文執筆を通して得た知見を糧に努力してまいりたいと思います。

 

持丸東己さん

 

 はじめに、卒業論文執筆にあたりご指導くださった小岩先生、先輩方や支えてくれた家族、共に取り組んだ同期たちに深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 卒業論文では、雑誌の記事分析を通して近代の住宅改良について研究しました。既存研究に対して自ら疑問を持ち、仮説を立て、その検証のための資料を探し、分析を進めていくという過程は、私にとって全く新しい試みでした。作業には苦労もありましたが、非常に貴重な経験になったと感じています。研究には、資料や論文を読み込むインプットの過程と、それらを整理して自分の言葉でまとめるアウトプットの過程があります。特にアウトプットの場として隔週で行われていたゼミは、自身のインプット・アウトプットの方法や内容を客観的に見直すことができる、とても良い機会でした。

 卒業論文を書き終えた今も、自身の能力や姿勢にはなお成長すべき点があると感じています。この経験を糧に、続く修士の研究でもより深い考察をわかりやすく伝えられるよう努力していきたいと思います。

 

山岸沙弥美さん

 

 卒業論文の執筆にあたり、ご指導くださった先生方ならびに先輩方に深く御礼申し上げます。テーマ決めに難航する中、多くの方に興味の方向性を見出すきっかけをいただき、半年間走り続けられる研究対象を持つことができました。その結果、押入れを対象として研究を進め、試行錯誤を重ねながら自分なりの結論に辿り着くに至りました。多くのご意見をいただきつつ、押入れを通して自分自身とも向き合った日々は、苦しくも大変充実した時間となりました。まだまだ論考としては未熟ではありますが、この経験を糧に自分の問題意識をより明確に言語化できるよう精進してまいります。

 改めまして、論文作成を支えてくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。




 日本建築史ゼミは本研究室で人数が最も多いゼミです。ここでは様々な視点から日本建築史を議論したり、幅広く知識を学ぶことができます。特に今年度のお三方は時代として近現代までを射程とした思考がよく見られました。徐々に、これまでの近世以前をテーマとしていた日本建築史ゼミも近現代建築史ゼミとの境が薄くなって来たように感じています。

 

 今後もお三方は日本建築史ゼミ内にとどまらず、個人の考えに応じて様々な領域に挑戦していくことを願っています。




文責:青木、持丸、山岸、キョウ、松野