早稲田大学建築史研究室 月報

早稲田大学建築史研究室の活動報告ブログです。

11月報

建築史研究室では先日、卒業論文の最終発表会が開催されました。密集対策に配慮しつつ、広い教室で卒論生が一人ずつ発表を行います。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、例年以上に困難の伴う研究であったことと思われます。発表を終えた卒論生の安堵の表情に、指導側も穏やかな気持ちになりました。

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今年度の卒論生の研究テーマも、国内の建築・都市からロシアやイタリアに関するもの、果ては南極大陸の基地建築に関するものまで幅広く、多様な指向を持った学生の集う建築史研究室の良さを改めて実感しました。

論文を提出した卒論生は今後、早稲田大学建築学科を卒業する際のもう一つの必須提出物である「卒業計画」すなわち卒業設計作品に取り組んでいくことになります。卒論は1人ごとの執筆ですが、「卒計」は3人チームでの制作です。

昨年度は「卒計」の金賞・銀賞をそれぞれ建築史研究室メンバをチームが獲得するという嬉しい結果となりました。卒計は決して受賞だけを目的とするものではありませんが、体調に気をつけつつ、学部時代最後の設計作品として、自由な発想で納得いくものを作り上げて欲しいと思います。

と、上級生なりに偉そうなことを書きましたが、私たち修士1年生もそろそろ自分の修士論文のことを考えなければいけない時期です。残念ながら、修士課程卒業までに海外へ建築調査に出掛けることは難しそうな昨今の情勢。卒論では台湾をテーマにしていた筆者、修士論文テーマにはとりわけ悩まされています。

(文責:M1原田)