早稲田大学建築史研究室 月報

早稲田大学建築史研究室の活動報告ブログです。

6月報

日傘、雨傘が手放せない季節となって参りました。

気候の変化が激しいこの頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

 

今月18日水曜日に、墨田区の旧小山家住宅にて調査練習を行いました。

 

これは卒論生が行う模擬調査であり、当研究室が毎年夏以降に行う建造物及び遺構の調査に向けて、測量や調査報告の書き方などを演習形式で学びます。

 

調査対象として使用させていただきました旧小山家住宅は、当研究室が調査や図面作成・保存方針の策定を行いまして現在も保存管理に関わり続けており、当研究室にとってはゆかりの深い住宅です。https://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/tatibanataisyou/aramasi.html

 

 

 

以下、調査時の様子です。

 

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外観実測の様子(光学レーザー機器を用いて立面の測量を行っています)

 

 

 

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野帳作成の様子(大まかな形状を描き、そこに実測値を記録しています)

 

 当日は天候に恵まれ、円滑な実測を行うことができました。

 汗や虫さされには苦しめられましたが、卒論生はもちろん指導にあたった修士生以上の学生や先生方も含め、各々精力的に演習を進められていたように思います。

 

筆者も今年は指導の立場になり改めて気づかされる点が多々あり、調査時の留意点の確認も含め、実りの多い演習となりました。 

 

 

このように建築史研究室は、文献史料の調査だけではなく、実測調査も行っております。文化財や遺跡など歴史ある貴重な建物や遺構に足を運び、触れられることは建築史学ならではの醍醐味であると感じます。

 

 

 

今月末29 30日には研究室旅行で長野に参ります。

また研究室HP、及びこちらの来月の月報にてお伝え致しますので、ぜひご覧ください^^

 

 

 文責 修士1年 早川実尋